いつも見るノスリがカラス二羽に追われていました。午後4時前です
「あらら、またか~」と微笑ましく見送ったのですがその後この子がいつも乗っかっているアンテナを見ると何かだいぶ様子が変です
近くまで行ってみてみると右の翼の羽がずいぶんボロボロになっています
鳥の飼い主だと「鳥は病気や怪我を隠す」という言葉を聞いたことがあるかも知れません。調子が悪くてもそうと悟られないように振る舞うので、外見からでは病気を知ることができずある朝、突然落鳥してしまっているようなことが多いのです(そのためにフンの様子を見たり体重をこまめに図ったりして見逃さないようにします)。そういえば矢が刺さったカモなんかも何食わぬ顔でいるのが余計に人の良心をえぐりますよね。
でもこの子は隠そうともせず翼をだらりと下げています。よほどの怪我なのでしょうか。羽が落ちただけならいいのですが、こういう風にかばっている様子だと腕の骨折があるのではと心配してしまいます
以前撮影したこの子の羽を見ると右は初列風切の外側から3枚目が壊れかけているようです。抜けてはいないようです
反対側から見ると左の翼も羽弁がバラバラになってしまっています
しばらくしたら飛んでいきました
飛翔を見ると両翼とも均等に羽ばたいていましたし、何よりぶれずにしっかり飛んでいたので骨折はしてなさそうです。風切羽の損傷で済んでいるようなので使えない羽は抜いて生え替わらせるでしょうし、後は羽繕いすれば戻りそうです。
しかし何が原因でこんなことになってしまったのでしょうか・・・。この様子から見ると事故はさっき起きたという感じです。かなり気が動転して羽を広げていたということなのでしょうか。
カラスに追われていたのですからそいつらに直接攻撃されたとみるのが一番自然ですが、カラス二羽程度が相手ならノスリはこんな深手は追わないはずです。10羽ぐらいにこいつが追われているのも今年の初めには見ましたし。それにノスリはオオタカが狩った獲物を奪うくらいデュエルは強いんです。
フォトコン用 オオタカの獲物を奪うノスリ – 図鑑.jp (i-zukan.jp) (「オオタカ」が狩った「カラス」を奪う「ノスリ」。そんなノスリがカラスに狩られるだろうか)
本当に推測でしかないのですが木の中や地上の草の中など狭いところから急に飛び立たねばならなくなって、両翼とも引っかけて壊してしまったのでは無いでしょうか。ネコに襲われたとかあるいは人が突然現れたとか、木の中にいたときに大群のカラスに囲まれ出るに出れず強引に羽ばたいてしまったとか。
ただ鳥の怪我の治りは速いそうです。体温が高く代謝がいいためだそうで私の十姉妹が骨折したときも一週間ぐらいでくっつきました。羽の損傷だけならなんとか切り抜けてくれると願って見守ります。
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