コジュケイの真似をするキビタキ -ふれあいの森- 2023/05/22

キビタキやオオルリのメスを見たいと探しに行きました。しかし案の定かすりもせず・・・。やっぱり絶対数が多くて開けた森で、たまたま明るいところに出てきたのをみんな見てるんでしょうか。それともペアになる時期がそのうち来てオスをしつこく追っていれば近くにいるってことになるんでしょうか

そうそう今月初めにはウグイスの鳴き声がするところを見つけいなくなってしまう前に鳴いているところを動画で撮ろうと思ったのですが、写真を撮ることすら適いませんでした。すぐ目の前で鳴いているのに! 木の中にいてでてきやしない。これもYouTubeに上がっているさえずり動画はたくさんいるところの中で姿を見られたものを映したということなんでしょうか

と、くだを巻いてばかりですが面白いことに出会いました。キビタキがコジュケイの鳴き真似をしていたのです

動画真ん中辺はぐぜっています

最初は本当にコジュケイだと思いました。単発でしか鳴かないのとキビタキの声に混じってるのとでキビタキの真似だと理解して姿を探しました。本物のコジュケイに聞こえるほどの完璧な真似のほかにぐぜったり、アレンジしてキビタキ的声質でコジュケイのリズムを刻んだりと面白い

調べるとキビタキがコジュケイの真似をするのは定番のようでほかにもツクツクボウシやオオルリ、ウグイス、アオジ、カエル(アマガエル?)なんていう名前もネットでは上がっています。ツクツクボウシの真似はYouTubeでも見られ音までは完璧ではないけれど見事な節回しです

キビタキはなぜコジュケイの真似をするのか。モズがほかの鳥の真似をするのはバリエーション豊かに真似できるとメスに持てるからだそうです。セキセイインコは意中のメスの真似をして思いを伝えます

あるブログでは「キビタキは大きい鳴き声を真似する」と書かれてました。なるほどと思いましたが、首をひねることも。それは声の大きいシジュウカラやガビチョウの鳴き真似はどうやらしてないようなのです。このふれあいの森でも一番鳴いているのはシジュウカラですがそれではなくコジュケイをまねています。声量だったらガビチョウが一番ですがそれも真似ていません。セミもヒグラシやアブラゼミの名前は出てきません

私が妄想したのは「キビタキは自分と似たリズムの相手が同じ種類のライバルと思い、それを真似して自分の方が上手くさえずれるとアピールしているのでは?」ということです。というのもコジュケイの鳴き声「ちょっとこーい」は音符にすると♩𝄾♪𝅗𝅥ぐらいの感じです。この♩𝄾♪がキビタキ自身のさえずりの節回しにあるから、感性に刺さってるんじゃないかなと。ツクツクボウシやほかの鳥もそのリズムの部分があるような気がします。一方シジュウカラの「ツーピツーピ」は𝅗𝅥♩の連続だしガビチョウはさらに長く捉えがたい節回しです。こういうのは刺さらないのでは

あるいはシジュウカラの鳴き真似してみたら、気の強いシジュウカラにふざけんなと追いかけ回されるとかトラウマになる出来事が必ず起こるからかも知れませんし、ほんとのとこは分りませんが、妄想してみました


上に書きましたがガビチョウがいました。この林では見かけたことも鳴き声を聞いたこともなくて、いそうなのにいないもんだなと思っていたけどやっぱりいました

ガビチョウへの考えはいろいろ人によってあると思いますが広い林の中だと優雅なものでしたよ


オオルリや自分には初めての鳥は発見できませんでしたがいつものメンバーは元気でした

ウグイスと同じくメジロのさえずりもいつまで経っても撮影できません。樹冠でさえずるので公園の比較的低い木でも姿が隠れてしまうんです。カワラヒワは2週間前までは街中で至る所にいたけれどだいぶ数が少なくなりました。この林にいるのは始めて見ました。巣作り子育ては街から離れた場所でやるのでしょうか

カラスは何かの繭を見つけていました。そして最後の画像はシジュウカラのひな鳥です。ここには養蜂場があるのですがそこからミツバチのサナギをくわえて飛び出してきました。自分でも食べ物を探せるようになったんだね

木々の上を走るヒッヒッという連続音も聞こえました。イカルの声だったのかも知れません。なかなか鳥の姿は見つけ出しにくいけれど声を聞き、木の香りを吸っているだけでいやされる場所です。これから蚊が出てくるからそれは辛いんだけど

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