10月14日の伊佐沼のシギチたち 2025/10/17

伊佐沼に行ってきました。奇しくも10月に伊佐沼で探鳥は初めてで名前の分からないシギたちがいろいろいました。おもわず『シギ・チドリ類ハンドブック』をAmazonでポチってしまい手持ちのガイドブックと併用して写真と見比べていたのですが、同定がほんとに難しいですね

以下、間違いがありましたらコメント欄でご指導おねがいします

エリマキシギ

常に2羽連れ立っていることからオスメスと考え雌雄の体長がこれほど大きいのはエリマキシギのみらしいので同定。嘴が黒、脚はややくすんだオレンジ。過眼線、首の色、肩羽や雨覆の羽軸羽縁の色合いも判定材料。

左は南にいた別カップル。オスの眉斑が明瞭。採餌は右のようにやや深めのところで水底を探っていました

ツルシギ

下の嘴の基部だけオレンジでかつ脚もオレンジ。平凡社『日本の野鳥650』の第一回冬羽の画像とそっくりなのでまだ幼鳥なのでしょうか。1羽だけで西側浮島の側にいました

採餌は行わずずっと羽づくろいしていました

アオアシシギ

アオアシ、セイタカは越冬するので私も見慣れてます。ただ今回は遠くてよく分からないので灰色のごま塩頭はぜんぶアオアシだということにしておきました

セイタカシギ

15羽弱いました。探鳥の時間は午前9時から12時頃だったのですがアオアシもセイタカも積極的な採餌は行わずずっとたたずんだままでした。天気は日の差さない曇り、気温は19度ほどでした

イカルチドリ

嘴や脚の長さ、頭身のバランスなど全体のフォルム、飛翔時の白い翼帯でイカチとしました

オグロシギ

一番北の泥地で採餌しているのが1羽、南でアオアシに混じっているのが2羽だったと思います。嘴の長さ、先端が黒でそのほかは朱色、過眼線とコントラストのある眉斑、黒い脚、赤銅色の夏羽が残る首筋、アオアシより一回り以上の大きさなどで判断。尾翼も名の通り黒いですね

後頸部の羽がだいぶ乱れてます。時々掻いているので生え替わりでかゆいのかもしれません

冒険の森駐車場近くの干潟ではオグロシギとエリマキシギがつがいかと見まごうほど仲睦まじく連れ立っているときもありました

トウネン

小型シギの中で脚が黒い類似種はヒメハマシギとヨーロッパトウネンが考えられるようですが、この個体は喉から腹にかけて薄茶色があり他の二種と区別できるようです。またヨーロッパトウネンは土へ斜めに嘴を差し込むようですが、トウネンはこのように真下に向けて餌をとるのだそうです。さらにヨーロッパトウネンの脛はこの個体の様子より羽毛からもっとあらわになっていて脚が長いそうです

イカルチドリが5羽ぐらいでいる中に1羽だけ混じっていました

イソシギ

ところどころで見かけるのですがこの日は近くで写せずぼんやりです

オジロトウネン

イカチの小集団の中に混じっていました。かわいい!推しです。一面灰褐色の色味で分かりやすいです。胸までその色が広がっています

ガイドブックではイカチは全長20cm、オジロトウネンは15cmぐらいと書かれているのですが体格はさほどかわりません。尾羽の長さや首の長さで全長の違いがでるようですね

ハマシギ

2カ所で見ました。ほかの鳥とも混じらず単独で採餌していました。これからどんどん増えて欲しいです

タシギ

遠くに1羽いました。右は同じ日に九十川沿いを走っていたときにシルエットを見かけた個体。気付かれずに近づけました

以上、おそらくこの日の伊佐沼のチシギは全部確認できたと思います。ハマシギやトウネンは予断を許さず違和感があったらじっくり調べた方がいいですね。この日は雨が降る直前の曇天でかなり暗く私のカメラでは能力不足でした。ホワイトバランスをいじらないでもいいお天気の日にまた行ってそれぞれの鳥の食べているものまで撮影できたらと思っています

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