ごくごく近所にハヤブサがいました。富士見川越バイパス沿いの携帯電話基地局(電波塔)の上を双眼鏡で覗くとカラスでは無い影があったので走って行きました。チョウゲンボウはよくいるのですがハヤブサでした。ここでハヤブサを見るのは初めてです
近づいてすぐに飛んで行ってしまいったので去ってしまったのかと思ったらすぐに戻ってきました。狩りに行ったものの失敗だったようです
南側に止まり直したので回り込んでほぼ真下まで近づいてみました
また飛んでいき戻ってきました(その様子はピンボケで撮れず)。狩りはなかなか上手くいかないようです。風がかなり強いせいもあったのでしょうか
三脚を立てて動画を撮り始めてからはほとんど動かなくなりました。鉄塔とは言っても15mあるかないかぐらいでかなり低いのですぐ近くの私が気になってしまったようです。画像と動画を見直すとほとんどずっとこちらに目を向けています。
それ以降はもう狩りどころか獲物を探す素振りも見せませんでした。ハヤブサに限らず動物の行動観察には遠くからで無くてはダメですね。姿形をよく見るために近づきたい気持ちが勝ってしまうので反省点です。
発見してから1時間半ほどその鉄塔にいましたがついに北に向けて飛び立ちました
狩りの時は足で蹴り出して最初から強く羽ばたきますがただ飛んでいく時にはそんなスピードは付けないようで、体をひねって落ちるようにして空に乗りそれから時々羽ばたきながら滑翔していたのが興味深くまたかっこよかったです
そして初列風切りの外側二枚が離れているのも面白いです。方向なのか、空気に乗るためなのか何かの調整のためなのでしょう
さてこの個体は伊佐沼のほうへ飛んでいったのですが以前何度か伊佐沼近辺で見たのと同じなのか興味が出ました
顔の模様を比較してみました。伊佐沼の個体には首筋に縦の班があります。一方南古谷にはそれは無いのですが、ヒゲの模様の先が二股に分かれまた首筋の部分は中に細く切れ込んでいます。これだけ見ると別のハヤブサだと思われますが、私の飼ってるインコも模様がついてる羽が抜けると見かけは違ってしまうので完全に別ハヤブサとは言い切れません。ただ伊佐沼では一瞬ですが2羽同時のシーンも見たことがあります。その2羽が縄張りが重なってるのかあるいはつがいなのかとか、想像しこれからさらに見られる機会が増えるといいなと思いました
さてそこから川崎橋のほうへ行くとドバトが4羽ほど旋回していてその後に猛禽が飛んでいるので今度はオオタカが現れたのかと思いましたが、こちらに飛んでくるのを見るとチョウゲンボウでした。ハトを襲っていたのではないけれど、ハトのほうは習性で回避の行動を取っていたのだと思います
土手と橋と民家のすぐ近くの電線に止まりました
風がたいへん強いので電線に横向きに止まってます。羽休めで止まっていたようです。しばらくしたら飛び立ちました
そのまま飛び去るのかと思いきや寺尾遊水池の対岸でホバリングを始めました。
散歩やジョギングで人が行き交う土手のすぐ上で小さいとは言えハヤブサの一種が狩りを始めるなんて驚きです。ここを行く人のほとんどが知らないだろうし1年前の私も気付かなかったでしょう。そしてたいへんな強風の中でも時々羽ばたくだけでまったく同じ位置を保つ飛翔能力もすごい
二日後にもおそらくこの子だと思われるオスのチョウゲンボウが寺尾調整池排水機構の4メートルほどの高さの鉄塔に止まっていたり、何度もカラスに追われてもまた舞い戻ってきたりしているのを見ながらジョギングしていました。バイパスのほうに上のハヤブサが現れたことでこんな人通りの多いところに逃げてきたのかも知れません
さてこの2羽を見た前日の夕暮れには川崎橋の上にオオタカもまた飛んでいました
ほかにもまったく同じエリアにハイタカとノスリもいます。もちろんこの子たちも
冬の今の時期、川崎橋を中心とした河川敷から農耕地のエリアは猛禽天国のようです
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