先日たまたま見つけたコチドリのヒナたちがあまりに可愛いのでもっと仔細に観察しようと別のコチドリを探しました。幸い間違いなく産卵場所にしているだろうという場所に心当たりがあったのでそこで探してみました
土よりは石が敷き詰められた場所を好むそうです
私が姿を現すと鳴きながら走り回る2羽のコチドリたちがいます。じっとしていると危険が去ったと思って、速度を落としジリジリと歩きます。あるところに来ると1羽が座り込みました
どうやらそこに巣があるようです。私が立ち上がるとまた走り去ったのでその辺を探しますがなかなか見つけられません。ようやく見つけたのがこちら
ほぼウズラの卵ぐらいです。コチドリの体格からすると結構な大きさです。孵ったらすぐヒナは歩き出し自分でエサを採るようなので大きく産まねばいけないのでしょう。ほとんど産みっぱなしのようですが、そこだけ石がよけられわずかにくぼみもあり草や木片を並べるぐらいの整地はしてあります
時々抱卵を交代します。私が再びじっとしてからは1時間ほど同じ個体が抱き続けました。その個体が鳴いたらもう1羽が現れました。この呼び鳴きが交代の合図のようです。このときはすぐ近くにいたようです
翌日見たときは何度呼び鳴きしてもなかなか帰ってきませんでした。怒ったように激しく鳴くと帰っては来たのですが交代せず辺りをうろついています。抱卵している方はもういやとばかりにほったらかして行ってしまいしばらくして渋々もう一羽が抱きに帰ってきました
面白いのはこの縄張りに3羽目がいることです
それも親離れしたばかりのヒナのようです。別の親鳥がこの縄張りに入ってくると追い払うのですがこのヒナはごく近くで一緒にエサを探したりしています。今、抱卵中の親鳥の今年産んだヒナで今の抱卵は2回目という可能性も高いと思います。ツバメは年2回子育てするそうですしほかの鳥も複数回は珍しくないらしいです
翌日の観察ではどうやら2羽いてもう飛べるようです。親離れしたとはいえ親の監視下にいることで外敵の接近を知らせて貰ってりできるのかも知れません。また縄張りを持つ多くの動物で育った子供は最後は追い払うように自分から引き離すのに一緒の行動圏に住まわせているのも面白い
外敵には敏感でカラス、チョウゲンボウが近くに来ると長めの鳴き声を出し、抱卵中の個体はすぐ卵から離れます
ヒナも警告聞いてなのかカラスが来ると地べたに張り付いて身を伏せていました。やはり親鳥とその子供という気がします
これから孵るヒナたちの観察も楽しみですが来年はできたらコチドリが何回抱卵するのか確認して巣立ったヒナも親から離れないのかどうか確認してみたいです
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