羽がボロボロのオオタカ幼鳥 -寺尾遊水池- 2023/05/16

新河岸から南古谷にかけて昨年からオオタカの幼鳥がいます。冬の間は折り合いが悪かったのか目にできなかったのですがこのところ見る機会がありました

5月16日です

朝の7時50分ほど。寺尾遊水池から出た新河岸川上空をゆったりと旋回していました。こうやって旋回しているときは次の狩り場をどこにしようか探しているときなんだと思います

ただよく見てみると羽が傷んでいます

左右の風切りや尾羽の先端が所々ボロボロになっています。これには思い当たることがあります


先立つこと10日の5月5日のことです。南古谷の神社林でカラスが騒いでいました。撮っていると中からこのオオタカが飛び出してきました

5月5日撮影

ここのヒノキの一本にはハシボソガラスの巣があるのですがこの子は知ってかあるいはヒナを狙ってか木々の中に潜り込んでいたようです。案の定カラスたちに見つかって囲まれてしまい出るに出られなくなってから無理矢理飛び出てきたという感じです

さんざん追い回されたあげく北の方へ飛んで行きカラスたちも解散していきました。この脱出劇の際にオオタカの羽は傷ついてしまったんだろうと思います。以前、カラスに追われていたノスリが同じように羽がボロボロになっていたことがありますが奇しくも同じ林から飛んできたものでした(近所のノスリが怪我をした 2022/12/07 | 新河岸川周辺の野鳥と哺乳類 (shingashi-gawa.jp)


16日のオオタカに戻ります。羽が傷んでいるとはいえさすがは空の王者。威厳をたたえて飛んでいました。オオタカは年一回秋の換羽のみだそうですから今年の冬に成羽になるのでしょう。ただ今回ボロになった尾羽や風切り羽は抜いて新しく生えてくるのがあるかも知れません。そしたらどんな羽が生えてくるのでしょうか

春には白いオオタカになっていると思っていたんですが・・・

ただちょっと首をかしげることが。この個体を始めて見たのが昨年の5月30日(あれはなんだ? 2022/05/30 | 新河岸川周辺の野鳥と哺乳類 (shingashi-gawa.jp))。オオタカの繁殖期はちょうど5月ぐらいなので昨年の段階でこの子は2年目だったはずです。するとオオタカの幼羽は3年目まで持ち越されるのでしょうか?幼鳥の縄張りが新しい幼鳥に奪われるというのも考えづらいので入れ替わってはいないと思うのですが
「大型ワシタカ類の換羽を観察して年齢を推定する ➀基本の見方と2年目まで(図鑑.jp)」 の記事の続きを読めば答えが書いてありそうですが有料会員にならないとダメなんで二の足を踏んでいます・・・)

目が黄色くなっているのは成長が進んだ個体だそうです

翼の長さに対して腹部がずいぶん太っぽく体型からするとメスなのではと察せられますが成羽になればより確定できるでしょう。元気に育ってほしいものです

コメント