先日ネズミがハンターカメラに映っていましたがもっときれいに撮れていました。
頭の先からお尻までがおそらく10cm前後、そして尻尾はそれと同じぐらい長いです。日本の平地で普通に見られるという野ネズミ3種のうち、ハツカネズミはもっと小さく7cmぐらいです。ハタネズミは10cmぐらいありますが尻尾は短く頭胴長の半分も無いそうです。なので消去法でこれはアカネズミと考えていいと思います。ただアカネズミと近縁のヒメネズミというのもいるそうでそちらは尾長が頭胴長より長いことが多いそうなので、この画像での尾の長さではその可能性もあります。ただヒメネズミは樹上性が強いそうなのでこの原っぱは生息域から外れていそうです。
(参考)
どうぶつ図鑑「アカネズミ」 – 東京ズーネット
どうぶつ図鑑「ヒメネズミ」 – 東京ズーネット
ほかに映っていたのはアライグマだけでした。そう言えば毎日いたアナグマはまったくこの地点で見なくなりました。コロニーごと移動したのでしょうか。
さて一転して鳥の話になりますが私は「モズのはやにえ」と言うのを見たことがありません。そもそもモズという鳥があれなのかと認知したのが今年に入ってからなので当然といえば当然なのですが、モズを知ってしまったからには、牛丼の紅ショウガのようにモズの解説に必ず添えられる「はやにえ」も見たいものだと思っていました。
そしてモズの姿を見たり高鳴きを聞いたりするたびに、その辺りの木々の枝に突き刺された昆虫が無いか注意していましたが見つけてこられませんでした。モズといえばはやにえと枕詞のようなものなのに、私などには難易度が高いのか、もうすぐ冬で材料となる虫もいなくなるし今年は見られないのかと諦めかけていたところでついに見つけました。それがこれ
刺して無いじゃん!
モズはバッタやカエルなどの小動物を好む肉食性の小鳥です。彼らは一風変わった習性をもっています。捕まえた獲物を木々の枝先や有刺鉄線などに突き刺して、長期間そのまま放置することがあるのです。
BIOME「モズのふしぎな習性-はやにえ-」
昔の図鑑でも今のネットでも「木々の枝や有刺鉄線に刺す」ははやにえの説明の定型句ですが私が見た最初のはやにえはこれでした。突っ込んであるだけ。横着か。
今まで探していたポイントたちは空振りだったわけですが、でもこうやって当たり前とは違う形のはやにえを見られたのは実のところ自慢したい気分です。ここを縄張りにしてる見覚えのあるあのオスのモズのためにはやにえ畑を作れる有刺鉄線の柵を立ててあげたい。
「木々の枝や有刺鉄線」に突き刺してあるはやにえは人間にとって違和感で目立つので、はやにえとはそういう所に作るものとされているけれど、はがれかけた樹皮の間だのブロック塀の隙間だのそれ以外の人が気付かぬ場所にも意外に多くモズははやにえしてるのかもと思いました。
最後に日没間近に上福岡駅前でムクドリの大群を見ました。街路樹や神社の木々をねぐらにしてるのでしょう。住んでいる方々には苦痛でしょうがそういうものだと何とか見逃してやってください。
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