九十川を探索しようと伊佐沼に車を止め川越新座線の辺りまで散策しました。カモなど水鳥とともにアシ原の中の小鳥や田畑に潜む鳥を見つけたいと歩みを進めました
さて冒険の森横の水路みたいな源流から歩き始めオスのモズ、カラス、キジバト、トビと見ましたがなかなか川べりやアシ原ならではの鳥に出会えない。そんなこんなで国道16号までくると頭上に迫る大きな2羽の鳥が・・・
ハシボソガラスがハイタカに追われています!
お腹に褐色の横縞。メスか幼鳥のハイタカのようです。上の3枚の画像ではハイタカが一回弱はばたく間にカラスは振り下ろした羽を持ち上げるだけしかできていないことからも飛翔力の差は歴然です。数で取り囲むのがカラスの戦法ですがハシボソもハシブトもいつもつがいでいるのに上手く引き離されてしまったのでしょうか。それともハイタカが急襲したのでしょうか。さすがにこの体格差だとオオタカのように食べるために捕まえようとしているわけでは無いと思いますが
ガイドブックなどでは鳥の大きさは頭の先から尾の先までの「全長」で言い表し、その場合ハイタカのメスはカラスよりやや小さいと表現されますが、こうやって翼をともに広げたときは翼長では二回りも小さいのですね。ほかにも細かい点ですが足の位置とたたみ方が違っていて面白い。ハイタカが速く飛ぶ方に比重を置いた形をしているのに対し、カラスは器用に動けるようにっていう感じの翼や羽に見えます。飛行機とヘリコプターの差のようです
残念ながらそのまま建物の影に二羽で飛んで行ってしまったので勝負の行方は確認できませんでした
さてビッグハプニングを後にし九十川の探索に戻りました
カモはハシビロガモがメス2羽、コガモがところどころに数羽ずつ、あとはカルガモが少々でした。以前来たときはカワセミが飛び回っていたのですが今日は見ませんでした
そんななかアシ原に逃げ込む影が
タシギです。隠れたタシギを探し出すのが大好きです。動き出すまで待つ我慢比べも好きなのですがこの日は向こうの粘り勝ちであとにしました
九十川河畔はアシがほとんど刈り取られていますが斎場へとぐるりと田んぼを取り囲んでいる湿地帯はいろいろな鳥や動物が隠れていそうです。ただこの日はどんどん風が強くなり姿も見せず鳴き声も聞こえずじまいでした
空を飛ぶ生き物の最大の苦労は雨より風みたいですね。私も指先がかじかんできたので伊佐沼にもどりました。すると一羽のトビがうれしそうに飛んでいます
なかなかでかいヘラブナをゲットしていました。やるな、トビ君。狩りして水面に上がってきた魚をミサゴのように捕ったのかなとも思いましたが、風の強い日ですからヘラブナは水底にいるはずなので打ち上げられた死体を目ざとく拾った可能性が高いと思います。あるいは浅瀬で身動き取れなくなった生きた魚を捕まえたのかも知れませんが
しかし大物ですね。オオタカやハヤブサだったら大きさの比率ではハトに匹敵する獲物。トビがほかの猛禽類よりずっと数が多いのもスカベンジャーであるからっていうことが分かります。狩りより拾う方がずっと効率がいい
伊佐沼の鳥たちに新メンバーは見当たりませんでしたが風の中でも生き生きとした姿に和まされつつ帰路につきました
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