先日黄色いキビタキの姿とさえずりに接することができたので今度はメスを見たいとまたふれあいの森に行ってきました。かなり早起きして・・・
しかしキビタキの声はしてもこの日はオスの姿をしっかり見ることもできませんでした。チラッと双眼鏡で確認した瞬間には飛び立って戻ってこないこと3回。ほかは声はしても高いところや葉の陰で探し出せずということばかりでした
ただビギナーズラックとはあるもので聞き慣れない節回しのさえずりが聞こえるので探すとすぐ真上に鳴き声の主がいました。時間は9時半ぐらい
「あれ、これオオルリじゃないか?」と思うも双眼鏡では逆光でシルエットぐらいしか分りません。経験浅くてさえずりでも確信持てず、とりあえずカメラで後で確認とひたすらシャッター押しましたがAFはほとんど手前にあった枝を把捉していました・・・。逆光だとAFすら判断甘くなる
地上3mぐらい。すぐ真上なので動いたらすぐ飛び立ってしまいそう。そろそろと動いて角度を変えましたが逆光はほとんど変わらず。また真上なので顔や背中の様子も分らずです
不意に飛び立ちギョッとしましたがすぐ近くの木に止まりました。やはりそっと近づきます。今は警戒心が薄いターンのようです。動画も撮っておきました。「日本三鳴鳥」だそうですが鳴き声は意外に小さいんですね
そして猛反省しなければいけないことが。焦りに侵されながらシャッターを押していると視角の隅に人の気配を感じました。遠巻きに私より年配のご主人が様子を察して立ち止まって待っていてくださっていました。「通ってください」と手振りでジェスチャーしてもお気遣いでなかなか来てくれず。私の頭の中は「鳥に集中したい」「邪魔して申し訳ない」「ああ、さっさと行ってくれ!」これらの気持ちがゴチャゴチャしていらだっていました
そうして男性も歩いてきてくれたのですが私のところにきたとき「鳥たちも暖かくて元気になってきたね」と話しかけてくれました。そのときの私の態度!口に手を当てて「シッー!」。 最低です。ご主人はそのまま静かに歩いて行きました。
電車撮影が趣味のいわゆる撮り鉄が線路に入り込んだりホームを占拠したり、あげくは構図の邪魔になる人が入り込んできたら大声で罵倒したりと、マナーの悪さが時々記事になりますが私のしていたことはそれと同じでした。ほんとうに恥ずべきことです。「カメラを持つと人格が変わる」という話を聞いたことがありますが元々の自分のエゴイズムが表に出てきただけと思います
自分が鳥や動物を見たいと思い立った気持ちは柔和や優しさだった気がします。それがいつの間にか獲物を獲得しそのためには邪魔な人間はフィールドから排除するとまで浅ましく落ちぶれていました。青い鳥が去ったあとどんどん惨めさが増し今もオオルリを川越で見られたという喜びなどみじんも起こりません。鳥のさえずりが喜ばしく聞こえるようになるまでしばらく時間がかかりそうです
この日は一週間前までいたシメがまったくいなくなっていました。ヒヨドリの数も激減していました。そして一番目についたのが地上にツグミの群れが見られないことでした。前回まではちょこまかと至るところでエサを探している姿があったのですが、この日は時折数羽樹上にいるのを確認できるだけになっていました
そんななかかねてより旅立ちの前に聞かせてくれないかと期待していたアカハラのさえずりが聞こえました
立ち入り禁止区域でしたので鳥は探せませんでした。六時前ぐらいまで20分ほどの短い時間だけ鳴いていました。高原での気温を超えると鳴き止んでしまうのかな?
シジュウカラは相変わらず多いのですがヤマガラが目立つようになった気がします。子育てをしているのでしょうか。コゲラもいつもとは違う行動パターン。細い枝に止まっていたり何羽かで追いかけっこしていたり。メジロもさえずりが美しいので動画と音声を撮りたいのですが高所のどこかで葉っぱに隠れていて見つけられません。アオゲラも時々姿を見せてくれましたが遠いところでした
林床にはキンランにつづいてギンランも咲いていました。キンランと同じく手をきちんと加えられた雑木林に咲く花です。人が整備して開放してくれているみんなのための場所だと胸に刻み込まねばと思います
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