南古谷一帯の田んぼにはムナグロがやってきます。旅鳥で東南アジアからさらにはオーストラリアまで旅するものもいるそうです。シベリアからの長旅前に5月の半ばまでここで羽休めです
この数日で少しずつ田んぼに水が張られてきました。聞くと兼業農家が多いのでGW中に田植えをすませるそうです。そしてどうやって知るのか水が入るとムナグロは現れます
オスメスほぼ同色。夏羽ではその名の通り胸が真っ黒になるそうです。オスは全面真っ黒。メスはまばらで茶色っぽさがあるそうですが見慣れないと分らなそう
幼鳥は全体に黄色みが強く夏羽でも腹面に黒みが出ないそうです。よく探せば幼鳥もいたのでしょうが気が回りませんでした
苗が低い今の時期は水田はまだ干潟のような状態でそのうえ土中のミミズも溺れかけて顔をだすものが多いからチドリの仲間には過ごしやすい場なのでしょう。ムナグロは昨年初めて見ましたが今年はほかの種類の旅鳥もいないか探してみます
田んぼに水が入ると一気に生態系の車輪が回り始めます。土中にいた生き物たちも這い出てきます。それを待ちかねていたのがサギたち
今日いたのはぜんぶダイサギでしたが代掻きのトラクターの後をついて丹念に探しながら大きなドジョウを拾っていました。この後冬眠明けのカエル、ザリガニ、オタマジャクシ、バッタと田んぼでの主な狩猟対象が変わっていくのが面白いんです(カメラもサギが何を食べているのか知りたくて買いました)。
コチドリも探せばすぐ見つかるくらい増えてきました。全面に水が張られるとヒバリがあぜ道にしか居場所がなくなり彼らもよく姿を見せてくれるようになりますね
田んぼに水が張られると湿った土が得やすくなってツバメたちの巣作りも捗るようです。河川敷にいたスズメはヤナギの木の穂先をつついているように見えたので、葉っぱでも食べているのかと思ったら、枝先にびっしりついたアブラムシをついばんでいました。スズメやムクドリ、ヒヨドリといった鳥たちの食性の広さには驚かされます。そして例えば柿や桑の実が豊富にあるときでもそれだけ食べ続けるのではなく、ある程度食べたらほかのものを探しに行くのも面白い。本人たちの動機は分らないけど栄養のバランスが結果的に取れているんでしょうね。そうそう私の近所の家の屋根瓦の隙間にスズメの巣を見つけました。もうヒナが孵っているようで黄色いくちばしのかわいいのが出てくるのが待ち遠しいです
そのスズメと同じ場所でアオジ?を見つけました。けれどちょっと印象が違う。オスのように顔が黒いけど模様はメスの顔。ノジコってのは白いアイリングがあるそうなので違うし、図鑑を見てもアオジのほかに当てはまる鳥はいないので珍しい種ではないと思いますが、メスでも個体差で顔が茶色より黒寄りになるのでしょうか。それとも夏羽は黒いのでしょうか?
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