コアジサシ来たる -伊佐沼- 2023/05/18

ヨシゴイとか見たいなあ、いないかなあと伊佐沼に行ってきました。周りに水路も多いのでカルガモ親子とかカイツブリ親子とかもいたらいいなとも思って

てくてく歩いて北のデッキを歩いていると遠くの杭の上になんかお餅のような白い点があります。双眼鏡で覗いても何かよく分らないのでカメラで撮ってみました

そう言えば『関東の探鳥地』みたいな本の伊佐沼のページにアジサシも来るって書いてあったような

これアジサシってやつだろ、って思うも遠すぎる。よく分からない。縁が無かったと割り切って何枚か写真撮ってほかの鳥を探しにいき、また沼の東側まで来たら、あら、おるおる

コアジサシ

増えてました。飛んでいるのもいてダイビングもしてたりで素敵! アジサシをアジサシと認識して見た初めての日になりました。帰ってから本で調べベニアジサシってのかアカアシアジサシってのかとページを繰りながら迷いましたが、コアジサシってのがぴったり当てはまり同定できました。ほかのアジサシを見たらこれとの比較で知識になっていくんでしょう

デッキからよりは近いとはいえ結構遠いので私の腕ではこれが限界。ずっと杭の上に止まっている連中と働き者とがいます。見ていると働き者は魚を運んできて食べさせているようです

ただこれは子への給餌なのでしょうか?コアジサシの幼鳥は『日本の野鳥650』によれば「額は白く、頭上から後頸、過眼線は黒褐色で、過眼線はくちばしの基部には繋がらない。」などと書かれ、ネットで検索しても全体に茶色っぽい姿の幼鳥を確認できます。しかしここにいるのは全部成鳥の体色です。そもそも繁殖期がこれからなのだそうですから今年生まれた子はいないはずで、エサを運んできて食べさせているのは子育てではないはずです

だとしたらメスへのアピールでしょうか?ただディスプレイの時にエサも持っていくというのはよくありますが、こんな風に座して待つ相手に狩りをしてずっと運び続けるということもあるのでしょうか。

とここまでクダクダ書いた後Wikipediaを読んでみたら「繁殖前にはオスがメスへ獲物をプレゼントする「求愛給餌」がみられる。」と書いてありました。すごいな、オス、頑張れ。俺はもうそういうのは頑張らないけど

飛んでいるときの尾羽がたまらなくかっこいいですね。ツバメよりさらにしなやかに速さに曲がり流れます。ちゃんとした野鳥愛好家ならダイビングの瞬間をものにするのでしょうが私には無理ですのでこんなもんで。ときどき何を合図にか集団で飛び立ってぐるぐる空をまわっていました

私がコアジサシを見ていたのは7時から1時間でしたがその間にどんどんカメラを持った方々が集まって来ました。伊佐沼の本気って感じでした


さてほかにも鳥たちを追いかけてきました

セッカ オス

大好きなセッカです。麦秋にセッカは本当によく似合いますね。枝などの又になっているところにこうやって止まるのも可愛くてしょうがありません。運良く巣材を持って帰ってきたところを捉えることができました。やはりチガヤの穂なのでしょうか

こうやって人がそばにいるとなかなか麦の中に入っていかずあっちに飛んだりこっちに飛んだりします。巣を作っている場所を悟られないようにするためだと思います。ただせっかく作ってる巣ももうすぐ刈り取りで全滅してしまうのは可愛そうなんですが


ヒバリのディスプレイも見ることができました。そこらにたくさんいるけど探し出せない鳥なんで行動観察は結構むずかしいのでうれしいです。メスの近くに降り立つと翼を膨らませて三角形になります。もちろん興奮状態なんで冠羽は立ってますね。そして翼を揺すりながらゆっくりメスを歩いて追いかけていきます。このときはメスは飛び立ってしまいました。すぐにオスも飛んでさえずり飛翔を始めました


オオヨシキリは歌うのが上手い個体は上の方で、下手なのはヨシの中で歌っているようです。私の近所でもヨシ原の周りに生えている木を占有しているやつは老獪に豪快に歌っています。でもこの写真の子は遊歩道の桜の木で歌っていました。そこまで大胆なのは始めて見ました。ランナーが通っても私がカメラを持って構えても動ずる様子はありません。オオヨシキリの裏側の画像はあまり撮れないんじゃ無いかと思うのでのでひょっとしたら貴重かも


カイツブリが卵を抱いているのを見つけました。近所だったら毎日見に来てヒナの誕生の瞬間を見たいものです。バンも子連れを見たい。オオバンはまだ3羽いました

カルガモはどこに巣を作り抱卵するのでしょう。見るのはつがいでいるのばかり。単独行動しているのがいたらその後をつければいいのか?

そしてコアジサシと違ってこちらのカワウは幼鳥ですね。赤銅色で趣があります


南側の浮島にはそれぞれコサギとアオサギがいました。季節外れの暑さからかくったりしていましたが両方とも動き出すと細い枝やヨシの茎をくわえて品定めしているような感じでした

ダイサギは余裕の歩行。チュウサギの飾り羽がほんの少しの風で開いてとてもきれいでした チュウサギと思い込んでしまったけどよく見たらダイサギですね。


キジバト、カワラヒワ、シジュウカラといつもいる連中はいつもどおりいたのですがそう言えばここでもハクセキレイを今はほとんど見なかったです。河原のような巣作りに適した場所にみんな移動しているのでしょうか。シジュウカラは巣立ったヒナがあちこちでニュウニュウ言ってます

カラスも子育て中のようで冒険の森の入り口で夫婦のハシボソガラスに手の届く辺りから威嚇されました。よく人を襲ってるのはハシブトのほうだそうでハシボソは攻撃はしてこないのかも知れませんが、気迫は「いつでもヤルぞ」ってくらいにビンビン伝わってきました

スズメさんがまたアブラムシを食べていました。カメラのおかげでこういうのが分るようになって楽しいです

こんなのも見えますし

ムクドリ 8羽ぐらいヒナ育てるから決して欲張りではない

田起こしして水を入れ始めたところの田んぼでムクドリたちが猛烈にエサを漁っています。でもくわえては落としくわえては落とししてるようなので撮って後から見ると、ミミズケラ、そしてなんかのジバチと三つもくわえてまだほかを探していたところでした。落しているように見えたのはくわえているのを一度置いて新しい虫を捕まえて、またほかもくわえ直すのを繰り返していたからでした。効率的にヒナに与えるためでしょうが、先日見たスズメの餌やりが一匹捕まえたら持って帰ってくるの繰り返しだったのと違うことに面白さを感じました


コアジサシはいつぐらいまでいるのでしょうか。川越市のHPには超レア種のアジサシ類が来たとのレポートもあるし近いうちにまた行ってみようと思います

コメント