近所の散策、またハイタカ -南古谷- 2022/12/21

冬ももう3分の1になろうというのに思い入れのあるオオジュリンを1羽も見ていない。オオジュリンを探そうと近所のアシ原を渡り歩くことにしました

アシ原地帯に入ったところで足下がガサガサっというので「あ、いるな・・・」と思ったら案の定キジのメスが2羽飛び出してきました

勢子になろうかな

もう少し行くとこんどはなんか青みのある鳥がアシの中から飛んでいったような気が・・・。遠くの木を見るとシメでした。シメも今季初めてです

俺と同じ頭身だ・・・

目の周りが黒いのでオスのようです。この辺りは河畔林しか大きな木はなくそこにもシメやウソが好むような小さな堅果は植わっていないのでシメはほんとに時々見る程度です。とは言っても大きな堅果であるドングリはたくさん転がっているのにそれを好むというカケスやイカル、ヤマガラも来ないのでエサだけのファクターではないのでしょうか

ツグミやホオジロの姿を確認しながら土手を歩いて行くといつものノスリが屋敷林のケヤキに乗っかっていました。そこへ向かって見ると驚いたことに同じ辺りから猛禽が飛び出してきました。最初はチョウゲンボウかと思いましたがハイタカでした

午前11時ちょっとまえです。太い眉班が見えます

トビよりはスピードは速いですがゆっくり旋回してはヒラヒラ羽ばたいてまた旋回を繰り返しそのうち去って行きました。『新訂ワシタカ類飛翔ハンドブック』の解説から幼鳥のハイタカと思われます。「胸に褐色の三日月班」や下面の縞が褐色で同じ色味のメスはもっと細く密に並ぶがこれはやや粗いこと、さらに尾の横縞がかなり太いことなどからです

驚いたのはノスリがいる同じ屋敷林の中からこの子が飛び出してきたことです。数本の大木の中に2羽の猛禽類が同時にいるなんて思いも寄りませんでした。ノスリとハイタカ、お互い当然気付いているでしょうが少なくとも今日は干渉しなかったんですね。いつもそうなんでしょうか

一方のノスリのほうはフクロウのように鎮座しつづけていました

タヌキの置物みたい

その周囲の荒れ地にオオジュリンやカシラダカ、あわよくばベニマシコでもと探しましたがなかなか何も現れずようやくホオジロさん達が出てきてくれました

戦隊もののような登場シーン

と思った矢先どこにいたのかムクドリの群れが飛び立ちヒヨドリは騒ぎ立てホオジロたちは草の中に姿を消します。空を見上げるとまたタカが飛んでいました

写真で見ると違いが分かるようになってきたが肉眼ではまだまだ難しい

「お腹が白っぽくみえる。今度のはオオタカ!」と思ってシャッターを押し双眼鏡で観察していたのですが後から写真を見るとハイタカです・・・。全然識別できてない。しかもオスのようなので大きさはオオタカよりずっと小さかったはずですがオオタカと思い込んでいたので「うわーやっぱ迫力あるわー」とか感嘆してました。自己暗示の達人

そんなに遠くはなかったのですが曇り空だったのとテレコンバーターってのをレンズに噛ましてたのとではっきり写せませんでした。もったいない。下面の横縞がオレンジ色に見えます。頬から胸がオレンジ色になってるのでオスと断定してもいいようですが、オスは「キジバト大」の大きさらしいんですがそんなに小さかったかなあと引っかかってしまいます

しかしとにもかくにもほんの40分ほど前に現れたのとは別のハイタカが今度はやってきたわけです。とんびじゃないタカがこんなにその辺にもいるもんなのかとまたまた驚かされました。

しかし別に思ったのは「こんなにオオタカだのハイタカだの毎日見つけられるのは、やつらがでかいから目立つってだけのことじゃないのか・・・?」ってところです。タカを私がたくさん見つけられるようになったんじゃ無くて、未だに小鳥を見つけ出すのは上達していないだけなのではないかと

まあバードウオッチングW杯に参加してるわけでもないので、何羽見つけたとかどんなめずらしいのを見たことあるとかどうでもよかったんだって気を取り直して、鳥や動物のいる空間に没入する悦楽に帰ります

オオジュリンは結局今日も見られませんでしたがほかの鳥たちが目を和ませてくれました

ツグミはまだ木の上にいます。液果が乏しくなったら地上に降りてくるのでしょう。カワセミは罪な鳥で昨日も見たからもういいかとさせてくれない美しさです。でもじっくり見ようと腰を据えると飛んで行ってしまう

カシラダカ。日陰でした。夕暮れでした。寂しげでした

最後にお目当てのひとつのカシラダカが姿を見せてくれました。ところどころから鳴き声は聞こえるのですがなぜかどれも単独っぽい。ホオジロの群れに1羽だけくっついているってのも何回か見ました。これから群れを作るのでしょうか

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