5月中に見た鳥たちの子育ての様子をまとめてみました
目次
スズメ
スズメも子育て真っ盛り!
スズメのヒナの口はゴムみたいに伸びるそうです。親鳥は近くの原っぱに飛んでいき一匹虫を捕らえるとすぐ戻ってくるを繰り返していました
こちらはまだ巣作りの段階。近くで捨てられた犬の毛を見つけた一羽が戻ってきたのですが、中でまだパートナーが巣材並べの最中だったので、屋根に乗り直して待機。犬の毛は最高の巣材らしく生きてるペットからむしっていくシジュウカラが観察されたりもしているそうです
生きた哺乳類から「毛を盗む鳥」のナゾの習性 (ナゾロジー 2021/08/20)
こちらは巣立ち後のヒナ。まだくちばしが黄色い。巣立ってからも親に連れてこられた場所で待機していてエサを運んできてくれるのをじっと待ってます。耳と喉の色はごく薄く、だんだん黒くなっていきます。とにもかくにも可愛いです
ツバメ
巣立ち直後のヒナが親に連れられてヨシ原に降り立ちました。電線に何羽もで止まっていることは多いのですが危険さえ無ければ虫の多い場所で低いところで待たせた方がエサを運ぶ効率がいいのでしょう
かわええ・・・。とにかく可愛い。尾羽もまだ短く喉も赤くありません。親が戻ってくるのをさっするとまだ上手く使えない翼をばたつかせるんですよ。かわええ
ツバメは5つ以上は卵を産むはずで2羽だけしかいないのはだいぶ育たなかった兄妹がいるようです。この2羽は元気に育っていって欲しいです
同じところで別のツバメがせっせと巣材を集めていました。泥だけを運んでいるのかと思ったら泥のついた枯れ草を集めていました。濡れた泥があるところは畦とかほかにもあるけれど、こういうものが拾いやすいところを選んでいるようで何度も違うペアが行き来していました
もう巣立ったヒナがいる一方でこれから巣作りというのは渡りの季節に差があったのか。一度作った巣を壊されたから作り直しなのか。近所の高架橋の下ではドバトが住み着いてますがツバメが巣作りしてたあと見に行ったら全部壊されていたのを目にしたことがあります。ネコは登れないところなのでドバトが縄張りを主張して壊したのかも知れません。あるいはカラスが卵を狙って襲ったのかも
シジュウカラ
木々の中からは今の季節どこからもシジュウカラのヒナの小声がしてきます。ニュウニュウニュウというヤマガラの地鳴きを小さく甘え声にした感じのものです
どこにいれば先にママパパはご飯を持ってきてくれるだろうと考えているのか、親が飛んで行った方に枝を渡りそっちに向かって鳴いています
梢の中に隠れて親がエサを持ってきてくれるのを待っているのでなかなか姿を見づらいのですが、ときどき見られるところで給餌してくれます
ヒナは喉のネクタイ柄がなく頭から背中の色は青みがかった灰色の鈍色です。親はスズメと同じようにすぐにエサを見つけてきて与えては探しにいくを繰り返していました
ムクドリ
エノキの木の中にムクドリたちのヒナがいました
まだ木の枝に止まるのに慣れて無くあしゆびもまだ掴む力が弱いせいか、太い枝に座るように乗っかっていたり、あしゆびが枝をしっかりつかんでいなかったりと幼さを垣間見られます
親が戻ってきて食べさせようとしているのですがなかな食べられないのがいました。後から写真で見るとマメコガネのような甲虫です。潰したりしないでも食べてと差し出すものの上手く受け取れない模様。丸っこくて滑るので最後は落っこちてしまいました
ハシボソガラス
カラスはほかの鳥よりさらに家族の絆が強いようです
ハシボソガラスはケヤキやヒマラヤスギなど高木に巣を構えているのを見ることが多いのですが、ハシブトガラスのように電柱に巣を作っているのもいました。観察しやすかったのでしばらく見ていました
2羽のヒナがいました。もう体躯は大人と変わらないぐらい。エサはさすがに小さな虫では足りないので親は小鳥たちのように頻繁には戻ってきません
ちょっとショッキングな様子もありました
畑の中に血染めの動物を残して親が飛び立ちこの電柱のヒナの所に戻っていきました。見ると鳥の雛でした。食べやすい部分だけ切り取って与えたようです。仕方ないことですね
小鳥たちの親もカラスには警戒していて最近電柱にカラスが止まるとムクドリが集まってきて騒ぎ立て追い払う光景をよく見ます。カラスは猛禽類にモビングを仕掛けますが逆にカラスがモビングされることもあるんですね。スズメも加勢に加わることもありました
もちろんカラスも危険から我が子を守るのに必死です。どうやらまだ飛べないヒナが巣から落ちてしまったようで、そばを通りかかった私にはげしく威嚇してきました。ヒナへの警戒を促す鳴き方も混じっているようです。ただハシボソガラスはハシブトガラスのように直接人間を攻撃しては来ないようです
世の中がカラスだらけに成らないのは頭がよくて体も大きいカラスと言えども、ヒナが大人に成るにはハードルが高いという裏返しですね
コチドリ
そしてこれ。きゃーーーーーかわいいいいい
コチドリです。親鳥がすでにおもちゃみたいなかわいさなのになんなのヒナのフィギュア感は。食玩にそのままできそう。しかもこれ動くんですよ。親に負けないスピードでちょこちょこちょーって走る
エサは自分で採ります。親が運んで与えることはありません。親の役割はヒナへの行動を指示することとおとりになって敵を遠ざけること、時々お腹の下にヒナをかくまうことのようです。親鳥は絶えず違った鳴き方をしています。それぞれに意味があるようでヒナは親の方に寄っていったりさっと草陰に身を隠したり
ここは田んぼや水辺からずっと離れた畑地の近くでした。渡ってくると水辺にまず暮らすコチドリが抱卵のためにここを探し出したプロセスが知りたい。砂利が敷き詰められてるような場所がいいそうですが水辺から5km以上離れたところまで探しに来るのでしょうか。それとも渡ってきたときに目に入って覚えていたのでしょうか
オオアレチノギクが生え始めた場所でちょっと観察には不向きでした。でもこのヒナたちもっと子細に見ていたいので新しい場所をチェック中です。あとキジとカルガモのヒナたちも見たい。両方とも難易度結構高いですね
そのほかの鳥たち
くわえきれないほどのエサを持って帰ろうとしています
エナガのヒナは小豆色がかっていてきれいでした。今年は残念ながらヒナたちのエナガだんごは見られそうにありません。来年の課題です
コゲラのヒナもいました。だいぶ育っているため親と変わらない外観でしたが鳴き声が親鳥の「ジー」ではなくかすれた「ピピー」という声で鳴きます。エサをねだっているんでしょうね
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