砂川堀・弁天の森の野鳥たち 2022/12/26

用事のついでにふじみ野駅から1kmほど南にある大井弁天の森に行ってみました。「砂川堀」は狭山湖周辺が最上流部で半分河川、半分用水のような清流です。下流の三芳町で新河岸川に合流します。元々の水の流れを後世に整備したものだそうです。

その脇にある雑木林が「大井弁天の森」、対岸はメタセコイアがそびえる整備された「東原親水公園」です。弁天の森のある右岸側は丘陵になっているためそちらからの地下水が湧水となってこの辺りで湧き出ているそうです

まず砂川堀の水鳥たちを見に行きました。人の多い親水公園付近はカルガモだけでしたがその下流に色々な鳥がいました

護岸がコンクリで固められ草地も無くカモには一見住みにくそうですが、水草は豊富にあり何より川沿いは金網で仕切られてるので人やネコに襲われる心配がありません。居心地は案外いいのカモ。またコンクリ護岸は一種の岩場ですからセキレイやイソシギにはなじみの場所なのでしょう。水がきれいなので金網越しとはいえ心安らぐ光景でした

親水公園にはシジュウカラとメジロがサクラの木をうろちょろしていました。時々コゲラのジーっていう声も聞こえるのですが見つけられず

ただ木々もまばらで人も多いので鳥たちは対岸の弁天の森のほうが住みやすいようです。そちらに足を踏み入れるとかしましいヒヨドリのサラウンドの中にときおり別の鳥の声が聞こえます。人が近づくとポキョキョポキョと鳴いて飛び上がるのはシロハラ。キュルキュルなどと高い声で飛び回っているのはメジロ。色々な鳴き声の中にジュクジュクと混ぜるのはシジュウカラ。そしてチリチリ・・・ジュルリという線の細い声がいくつも聞こえたらエナガがやってきた合図です

お腹のぶどう色がきれいなんですがちょっとこの写真では分かりにくい

こいつらは萌えます。始めて見た頃枝に止まったエナガがそのまま鉄棒のようにくるんと一回転したのを見て心を乗っ取られてしまいました。100均に売っていた「シマエナガ」のフィギュアを狩ってきて眉の黒をマジックで書き足して部屋に飾っています。すばしっこくてなかなかじっくり見られない子たちですが、一度にたくさんやってくるのでいろんな仕草で楽しませてくれます

冬の雑木林はシジュウカラ・メジロ・エナガ・コゲラが一緒に移動し私は勝手に混群四銃士(ヤマガラが混ざって五銃士になることも)と呼んでいますが、ここもそれらが見られる場所のようです

ただここは散歩道としてとても気持ちのいいところなので人の往来は頻繁なので、人気のあるルリビタキやアカゲラ・アオゲラなどの姿を見るのは難しそうですが、身近にいるべき鳥がいるのは素敵なことで彼らはいろいろなことをやってくれるのでじっくり見ると楽しいですよ

キジバト

雑木林と南の工場の狭間辺りからジョウビタキの声が聞こえたり、ウグイスの声が笹やぶの中からして一瞬双眼鏡で見られたけれどすぐ隠れてしまったり、あるいは周りは畑地もあるのでモズも必ずいるなと思ったり。上空は開放的で近くのマンションには避雷針も立っていて、さらにふじみ野駅のほうにはドバトの群れも飛んでいたので、猛禽類も来てるときがかならず有ると思います

さて弁天の森という名の由来ともなったのがここに湧いていた清水にまつわる話なのだそうですが、残念ながらその清水は枯れてしまったので今は人工的に水を流して往事の面影を残しています。その近くでたたずんで居ると1羽の鳥が水を飲みにひょっこり現れました

お高いモンブランの色

メスのシロハラです。上に書いたようにシロハラの鳴き声が聞こえたので林床で葉っぱをめくる音はしないかと注意深く探しつつ歩き回ってもぜんぜん見つけられなかったのですが、思いもよらずあちらから現れてくれました。頭の色が灰色ではないのでメスです。日の光に当たる場所ではシロハラはなかなか見られないのですがこんなきれいな鳥だったかと心躍りました

シロハラは結構警戒心が薄いので注意していると親水公園側でも地面で葉っぱをめくっているところに出くわすかも知れません。この日は開けた場所で近くに人がいるのに水を飲んじゃってましたし

実はシロハラは今期初めてようやく見られました。うれしかったです

最後は夕日が横から照らす中ツグミの姿も見られました。楽しい場所でした。必ずまた来てレポートします

ツグミもカキを食べるのは新たな発見でした

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